「副業で月5万円稼げたら生活がだいぶ楽になる」と思い立ったのは、30代前半のことです。当時、手取り月収は約23万円。家賃・光熱費・食費を引くと、自由に使えるお金はほぼゼロ。貯金もほとんどできず、将来への漠然とした不安だけが積み上がっていました。
副業に関する記事はたくさんありますが、「月5万円達成しました!」という成功報告ばかりで、その途中の泥くさいリアルが書かれていることは少ない。この記事では、実際に私がどんな副業を試し、どこで躓き、最終的にどうやって月5万円に到達したのかを包み隠さず書いていきます。
これから副業を始めようとしている方、すでに始めたけど稼げなくて悩んでいる方、どちらにも参考になる内容を目指しました。
最初に試したのは「せどり」——1ヶ月で挫折した理由

副業を始めようと決意した最初の一手は、ブックオフで本を仕入れてAmazonで売る「本せどり」でした。YouTubeで「初心者でも月10万円稼げる」という動画を見て、すぐに飛びつきました。
初日は3時間かけてブックオフを回り、スマホのバーコードリーダーで価格を調べながら10冊ほど仕入れました。仕入れ額は合計で約3,200円。Amazonに出品したところ、2週間で7冊売れて売上は約5,800円。利益にすると送料や梱包材を引いて約1,400円でした。
時給に換算すると200円以下です。
さらに問題が続きました。売れ残った3冊は価格が下落し、仕入れ値を下回ってしまいました。月を跨いでAmazonの販売手数料がかかり始め、マイナスになる本まで出てきました。
せどりは「仕入れ・出品・梱包・発送・返品対応」という作業の連続で、在宅でできる仕事ではありません。本業が終わった平日の夜にブックオフへ行き、休日は梱包と発送作業に追われる日々。体力的にも精神的にも1ヶ月でギブアップしました。
学んだこと:労働集約型の副業は、サラリーマンには向かない。時間を切り売りするだけでは本業と変わらず、しかも時給が極端に低い。副業で稼ぐなら「一度作ったものが繰り返し収益を生む仕組み」が必要だと痛感しました。
次に挑戦したのは「クラウドワークス」——3ヶ月で月1万円の壁を越えた
せどりに失敗した翌月、今度はクラウドワークスに登録しました。最初に挑戦したのはアンケートやデータ入力といった簡単な案件です。1件あたりの報酬は数十円から数百円。1時間作業して300円、という案件もザラでした。
ただ、ここで大切な経験をしました。「ライティング案件」というジャンルに初めて手を出したときのことです。1,000文字のSEO記事を書いて400円、という案件でした。文章を書くことに苦手意識はなかったので応募したところ、採用されました。
最初の記事は2時間かかりました。時給換算200円。でも2記事目は1時間半、3記事目は1時間と短縮されていきました。慣れるにつれてスピードが上がり、報酬単価も少しずつ上げていきました。
3ヶ月目に入ると、月収が初めて1万円を超えました。この時の達成感は今でも覚えています。少額でも「自分で稼いだお金」というのは、本業の給料とは全く違う感覚がありました。
ライティングの仕事を続けながら気づいたことがあります。それは「専門分野を持つと単価が上がる」ということです。副業・節約・投資の記事を集中して書くようにしたところ、1文字0.5円だった単価が徐々に1円、1.5円へと上がっていきました。
学んだこと:クラウドソーシングは「最初は安くても、積み上げれば単価が上がる」。最初の3ヶ月は修行期間と割り切り、実績を作ることに集中するのが正解。
転機になった「ブログ開設」——収益化まで7ヶ月かかった現実
副業を始めて6ヶ月が経った頃、ブログを開設しました。クラウドソーシングのライティングで「記事を書くこと」に慣れてきたタイミングでした。
WordPressでブログを立ち上げ、ASPに登録してアフィリエイト記事を書き始めました。テーマは副業・節約・お金の話。自分が実際に試したことを書けるジャンルを選びました。
最初の3ヶ月は、アクセスがほぼゼロでした。Googleアナリティクスを開くと1日の訪問者が0〜3人。心が折れそうになりながらも、週2〜3本のペースで記事を書き続けました。
4ヶ月目に入った頃、1本の記事が突然検索上位に入りました。「副業 クラウドワークス 始め方」というキーワードの記事です。その日からアクセスが急増し、月間1,000PVを超えました。
しかし収益はまだゼロです。アクセスがあっても、読者が申し込みや購入をしてくれなければ収益にはなりません。記事の内容を見直し、成約につながるよう構成を変えたり、CTAの文言を変えたりと試行錯誤を続けました。
初めてアフィリエイト報酬が発生したのは、ブログ開設から7ヶ月目のことです。金額は3,200円。小さな金額でしたが、「寝ている間に稼げた」という感覚は衝撃的でした。
それから2ヶ月後、ブログ月収が初めて5万円を超えました。開始から10ヶ月目のことです。
学んだこと:ブログは「時間差で報われる副業」。最初の数ヶ月は無収入が続くが、積み上げた資産は消えない。長期戦を覚悟して取り組む人にこそ向いている。
月5万円を達成してわかった「3つの現実」

副業を始めてから月5万円を安定して稼げるようになるまで、約11ヶ月かかりました。その道のりで痛感した「現実」を3つにまとめます。
現実①:「すぐ稼げる副業」は存在しない
副業系の広告では「今月から月10万円稼げる!」という煽り文句をよく見かけます。しかし実態は違います。どんな副業でも、最初の数ヶ月は時給換算が驚くほど低い。それを乗り越えた人だけが、稼げるようになります。
私がせどりを1ヶ月で辞めたのは、収益が少なかったからではなく「続けても時給が上がる見込みがなかった」からです。一方でライティングとブログは、積み上げるほど効率が上がる構造になっていました。副業を選ぶときは「3ヶ月後・1年後に時給が上がっているか」を基準にするべきです。
現実②:本業との両立は「意思の力」だけでは続かない
副業を始めた当初、「やる気があればできる」と思っていました。しかし本業で疲弊した夜に、帰宅してから2〜3時間副業に取り組むのは予想以上にきつい。
私が続けられたのは「習慣化」によるものが大きかったと思っています。毎朝6時に起きて出勤前の1時間を副業に充てるルールを作りました。夜は疲れていてもいい、朝の1時間だけは必ず作業する——そのルールを守ることで、積み上げが続きました。
現実③:「稼ぎ始めてから税金の知識が必要になる」は遅い

副業収入が年間20万円を超えると、確定申告が必要になります。私はこれを知らずに最初の1年を過ごし、申告の準備で慌てました。領収書もレシートも捨ててしまっており、経費計上できる金額が大幅に減ってしまいました。
副業を始めた初日から「経費の記録」を習慣にすべきでした。通信費・書籍代・サブスクリプション費用など、副業に使った費用はすべて経費になります。後述しますが、税金の知識は副業開始前に身につけておくことを強くおすすめします。
月5万円達成後に見えてきた「次のステップ」
月5万円を達成した時点で、私の副業スタイルはほぼ固まっていました。クラウドソーシングのライティングで安定的に月2〜3万円、ブログのアフィリエイトで月2〜3万円という内訳です。
月5万円の副収入が加わったことで生活は大きく変わりました。毎月の貯金額が増え、奨学金の繰り上げ返済ができ、年に1回の旅行を余裕を持って楽しめるようになりました。精神的な余裕が生まれ、本業でも前向きに取り組めるようになった気がします。
「もっと稼ぎたい」という気持ちも当然出てきますが、無理に増やそうとして本業に支障をきたすのは本末転倒です。副業はあくまで「生活の質を上げるためのもの」という位置づけを崩さないよう意識しています。
次の目標は、ブログの月収を10万円に乗せることです。現在も記事を書き続けながら、SEOの勉強を続けています。
これから副業を始める人へ——3つのアドバイス
私の経験をもとに、これから副業を始める方へ3つのアドバイスを伝えたいと思います。
アドバイス①:最初の副業は「スキルが身につくもの」を選ぶ
せどりやアンケートは手軽ですが、やり続けても自分のスキルは上がりません。ライティング・プログラミング・デザイン・動画編集など、続けるほどスキルが上がる副業は、将来的に単価アップや独立にもつながります。最初は稼ぎが少なくても、スキルへの投資と考えて取り組む方が長期的には有利です。
アドバイス②:「何に時間を使っているか」を1週間記録してみる
副業を始める前に、現在の時間の使い方を把握することをおすすめします。スマホのスクリーンタイムを見ると、SNSに1日2〜3時間使っているケースは珍しくありません。その時間を半分副業に回すだけで、1日1〜1.5時間の作業時間が生まれます。「時間がない」と感じている方も、実は使える時間は思ったより多い可能性があります。
アドバイス③:副業仲間を一人作る
孤独に副業を続けるのはかなりつらいものがあります。TwitterやXでの副業アカウント、オンラインコミュニティ、ブログ仲間など、同じように取り組んでいる人とつながることでモチベーションが維持しやすくなります。私もブログを始めた当初、同じ時期にブログを開設した方とSNSでつながり、お互いの進捗を報告し合ったことが大きな支えになりました。
まとめ:副業月5万円は11ヶ月でたどり着けた——でも早道はなかった

副業で月5万円を稼げるようになるまでの道のりをまとめると、次のようになります。
- 1ヶ月目:せどりに挑戦→時給200円以下で挫折
- 2〜4ヶ月目:クラウドワークスでライティング開始→月1万円達成
- 6ヶ月目:ブログ開設→3ヶ月間ほぼアクセスゼロ
- 9ヶ月目:初のアフィリエイト報酬発生(3,200円)
- 11ヶ月目:副業月収初めて5万円超え
「すぐ稼げる」方法を追いかけていた時期は、ほとんど成果が出ませんでした。一方で「時間はかかるが積み上げ型のもの」に絞ってから、収益が安定していきました。
この記事を読んでいるあなたが「副業を始めてみようか」と迷っているなら、まず1つ、何か小さな一歩を踏み出してみてください。最初の一歩は小さくていい。続けることが、唯一の正解です。
次の記事では、会社にバレずに副業する方法について、就業規則の確認ポイントや住民税の分離課税など具体的な対策を解説します。


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